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2007.10.31・・・桑原邦夫
★私の住んでいる隣組で全国メディアを欣喜雀躍させるような殺伐な話題がありました。丁度亀田親子の阿呆狂気がTV放映された頃です。内容は少し前の中国大陸で跋扈横行した人民裁判と同じで責任をとる者不在のままで個人を貶める反省会と称する集団ストレス発散の暴走ですが、私共の家に押しかける報道レポーターの執拗さ厚かましさには閉口しました。10.15

★奇才「南方熊楠の森」と言うイベントを見る機会に恵まれました。そこに展示されたEPSブロック50本余を使った機能モニュメント(中が部屋になっていて表現し難い静謐安穏な世界が形成されています・・・某文系国立大生の習作と聞きます)を見ることが本命だったのですが熊楠さんの正気の狂気にも圧倒されました。特に習俗的に民間信仰になっている地域々々の祠や神様を明治政府が消滅させようと意図したことに対する抵抗行動には共感しました。曰く「何百年もかけて培われた民族のタブー体系を軽々に破壊してはならない」、誠にその通りです。因みに会場はワタリウム美術館03-3402-3001地下鉄銀座線外苑前から徒歩10分/www.watarium.co.jp/会期2008.2.3まで。10.17 

★縁あって秋晴れの爽やかな日差しの京都に行けました。京都まで5時間と一寸、随分近くなりました。?心配したこと・・・東寺は日曜の弘法市で身動き出来ない程の人出でお年寄りの昏倒者に目前で出くわしました。失禁がなかったので多分大丈夫でしょう。?悲しかったこと・・・平安神宮の駐車場で駐車料金のお釣を「あれ、未だでしたっけ、おかしいな・・・」と苦心惨憺して誤魔化そうする口説に出会いました。昔から有名な「京都の時蕎麦詐欺」の派生系です。?嬉しかったこと・・・伏見稲荷で拝殿に向かって左手一番下のお土産屋さん(「陶苑」と屋号にありました)でお願いしたところ同行の足の具合の悪い方に快く杖を貸して頂けました。勿論只でした。10.21

★気持ちの鎮まる空間・駒ヶ根高原美術館で10/27〜12/24の間スペイン在住の外国人芸術家3名による展示が「スペインを選んだクリエイター」と言うテーマで開催されます。当社も発泡粒15㎥を納入させて頂きどんな世界が創造されるかが楽しみです。因みに会場は霊犬早太郎の光前寺の直前で駒ヶ根ICを下りて右折で数分です。電話は0265-83-5100。只今紅葉真っ盛りの庭が綺麗です。[写真] 10.25

posted by Komco  2007.10.31



   

2007.10.1・・・桑原邦夫
★ 熊野神社(8・24)、八幡神社(9・1〜2)と神様の例大祭のお手伝いをさせて頂きました。朝夕には秋風が立ち昼間は残暑の頃に農作業の一息の合間の年中行事です。熊野様は1173年に熊野より招祀されたと伝わっていますから既に835年経過となりますが実に質素そのもののお宮さんです。いつも思うのは神様の気配は誰も何処の場所にも感じられないのに、夕刻に車座になってお下がりを頂く頃には確かにその存在を感じると言う不思議さです。八幡様(1608年仙石秀久公が望月地籍より招祀と伝わります)は小諸城と関わりの深いお宮さんで殿様が好んで観戦されたと聞く子供八朔相撲には殿様に敬意を表する独特の所作と口上に加え、小諸市と岩槻市に現存すると聞く二重俵の古式「蛇の目」土俵が保存され使われています。土俵は地面から1m程の高さにせり上がっていますがその表面にまで周囲の欅の根が這い上がってくるのには毎年感嘆させられます。今年は蝉の抜け穴が天面に一つありました。9.2

★ 世の中のトレンドとしてISO14001とISO9001の認証を取得したにもかかわらず放擲される方々が増え続けています。私の周辺だけでも既に5例をカウントすることができます。斯く申しあげる当社も環境ISOは昨年末で捨て環境庁の掌るエコアクション21に切り替え今月には新たに認証を頂きました。実体験としての私共の環境ISOの廃棄理由は派遣される審査員の資質が私共にとって不満足であったことに加え結果内容とは不釣合いに高額な諸費用請求を忌避したからです。いずれにしても審査側のビジネス努力は明らかに不足ですから品質ISOには余命の望みありとしても環境ISOの将来はいまのままでは暗いものでしょう。9.5

★ 自民党総裁選挙を見て政治ゴッコとはやはり我々市民の娑婆の常識とは程遠い別世界と感じました。ついこの間と記憶する前回自民総裁選では高齢を理由に出馬を固辞されたお方が、その舌の根も乾かぬうちに他人の落魄を冷たく予見し傍観した俺の先見性はどんなもんだいとばかりに自信満々で鉄面皮に演説したり気勢をあげたりするのは、傍からみれば随分と腹黒くキモイ人としか見えません。それにしても麻生の首を打つポーズで最後に延命の媚を売った哀れな安倍を選んだのは私達であることを忘れないようにしましょう。日本は言ってもらわなくてもはじめから美しいのです。9.17

★ APFの契約記者とやらがヤンゴンで軍隊に射殺され、例によって壮烈極まる記者魂とかなんとか言って嗚咽に咽ぶキャスターが登場したりでニュースバラエティー番組は賑やかでしたが、当人のダボシャツに半ズボンでゴム草履ばきの風体には唖然とさせられました。私は報道記者と言えども日本人を代表して世界の出来事の最前線に展開している人達と認識しておりますが?。9.28

posted by Komco  2007.10.01



   

2007.8.31・・・桑原邦夫
★ お盆休みを5日間頂きました。私のご先祖は1702年に長岡から小諸藩に移り、以来どれだけの方々が私達に連なったかは定かではありませんが、皆様が彼岸よりお帰りになっていると思い賑やかに一週間を過しました。1868年(明治元年)に小諸藩で起きた歴史に残る小諸騒動に先立つこと十五年、城主の権威失墜に伴う執行部の勢力争いも内輪では萌芽が見え始めていた頃と推測される時期に決意し城をあとにした先祖の一文を披露致します。【小諸旧藩士桑原熊右衛門嫡男桑原藤作自少従父仕候小諸藩傍志実業後遂譲家弟宣親翻然決志帰農移住新張村干時/嘉永六年九月也】この宣親が私の父の父の前の祖先になります。転出先は車で10分ほどの距離で新張と書いてミハリと読みますが当時は随分と田舎で大変であったろうと思われます。嘉永6年は1853年、黒船来訪の年です。こう見れば明治百年と雖もほんの少し前ですが、実話の語り部は全て彼岸に去り今は余韻のみになりました。8.16

★ 一昨日は新潟で地震、昨日はペルーで大地震、今朝は千葉で結構な地震、昨日一昨日と国内各地で史上最高気温を記録・・・と変ったことが続いていますが、今年は庭の蝉の羽化時間が例年より大幅に遅くなっているため猫、蟻、鳥の餌食にならないように朝の庭では注意していると家人が言っています。庭では草々が赤化し始め雨待ちです。8.18

★ 円高情勢にも関わらずまたまた石化関連製品が一斉値上げの情勢です。売上げのピークが夏中心になる某同業メーカーさんの重油消費量を伺ったところ消費量のピークは圧倒的に冬場なのだそうです。多分エロヒンパイプ暖房が主たる原因と推定されますが、どんなに丁寧に人間がバルブコントロールをして尻尾からは微かに排気されるように努力しても継続的に空気(=地球)を暖めると言う作業は大変なエネルギーの無駄をしているのだと学びました。これは圧縮空気の漏れについても同じことでしょうし、水漏れ、無意味な通電の全てに拡大解釈すべきことと折からの猛暑の中で冷や汗をかいています。熱いのは甲子園ばかりではありません。8.20

posted by Komco  2007.08.31



   

2007.7.31・・・桑原邦夫
★カット物を供給させて頂いている当社星合プラントに中心断面が三角形の円錐の造形物の注文が軽井沢のホテルからありました。多分ウェディングケーキの芯台と思われますが、予想を超えて上手く出来ましたので見て下さい(写真)。今迄には台形断面の円錐造形物は量産供給しており治具も整っているのですが、今回の正中断面が三角形の円錐は初めての受注であり今後の量産対応が課題です。7.20

★当社にコソ泥が入り小諸署の刑事さんが都合5回ほど来訪しました。どなたか判りませんが私共が気付く前に警察に通報してくれた市民の皆さんに感謝すると同時に、警察とのヤリトリの中で警察官の地道な事実情報の積み重ね努力には頭が下がりました。ほんの少し前の昔にはお金は幾日放り出しておいても無くなったためしはなく、そのかわり食べるものとタバコだけは一瞬のうちに消えてしまったと言う牧歌的な時代が当社にもあったのが懐かしく思い出されます。今回は配送車のタンクからの軽油の抜き取りですが、偶発的な事故とは言えず当人が当社在職中にトラックの合鍵を用意しておくと言う用意周到さが単なるDNAのジャンルを超えた人間社会の軋みを想起させるに十分なものでした。例えコソ泥であっても普通の市民がぬかって許容したのでは「未必の故意」、「認識ある過失」と指弾されても致し方ありません。7.17

★年一回のピット池掃除を梅雨の晴れ間に行いました。毎年のことですがシステムの冷却水系に貯まる純正なヘドロの量には驚かされます。7.21

★夏、恒例の暑気払いを実施しました。好天にも恵まれ社友(=旧社員)や近隣の市民の皆さんにもお越し頂き結構盛大だったと自画自賛しています。昨年に続いて蝿や蚊に殆ど煩わされない環境でした。下水道普及とは凄いことです。7.28

★国政選挙が終わりました。今回ほど投票に行く気にならなかった選挙も稀なことです。例によってマスコミは何とか面白可笑しく盛り上げようと跳梁しましたが、我々とは異次元の別世界に目を向ける暇は一般市民には少なかった筈です。年金での失態は国家による振り込め詐欺とも言われますが、五千万人に達する不明者につき一人残らず丁寧に丁寧に精査しますと言われれば耳触りは良いのですが、社会保険庁の役人の今の働きぶりでは年間200日稼動としても500年ほどかかることになり、これは日本語では「ウソ」と表現される範疇なのは小学生でも判ることです。自民、民主、共産その他全ての国会議員は連座懺悔すべきでしょう。私は自分を懸命に鼓舞して不在投票に行きました。7.30

posted by Komco  2007.07.31



   

2007.6.30・・・桑原邦夫
★山本勘助由来の小諸城は1702年長岡から入封された牧野公の代々が〆掛墓地に眠っていますがその一隅に桑原の墓石が新たに見つかったとの報らせが草刈をされていた方からありました。先代から何の引継ぎもないことなので怪訝に思いながら行ってみると確かに石塔はあり、少なくとも何の供養もされずに放置されていたことは間違いなく当世人として申し訳なく思うのですが、他にも全く人手が関わっている形跡の無い墓石が累々とあるのが遠い昔の何らかの意思決定の結末とは言え印象に残りました。序でながらオモテ家紋とウラ家紋の相違についての知見も得られました。6.5

★長野県危険物安全第20回大会に出席しました。上田市職員から歴史の語り部に転出されたU氏が90分の記念講演をされましたが、その中で大河ドラマの視聴率成功と地元の観光政策の都合のためなら歴史上の非事実でもNHKが任意に創作し次第にそれが巷間では史実になってしまうと言うくだりがそうであろうとは思っていただけにマスコミの功罪として印象に残りました。川中島合戦のころの逸話としては上杉謙信の敵に塩を送る話が有名ですがどうやら謙信は塩ばかりでなく諸資材、特に越後米も供給していた形跡があるようで、しかも「米」に関してはガッチリ「純金」を取り立てていたらしいことと、夕方5時頃には上杉軍は潮が引くように撤収しまた翌日仕切り直しをして来たと言うビジネスライクな( = ユダヤ人ライクな発想の)戦い振りが興味を引きました。戦さに真の意味で勝利したのは誰だったのかをどなたか分析して頂けないでしょうか。          【 配布されたレジメの隅に記されていた一句「誰にやる栗や地蔵の手の平に」小林一茶/小布施町。 】6.8

★NBS、信毎、共同北陸 共催の人体の不思議展を見物してきました。本物の人体標本150余点、というキャッチフレーズに煽られてのことです。まァ目新しくもあったのですが会場を切り盛りしている赤シャツ群団のコモンセンスのお粗末さのお蔭で砂を噛むの思いで帰宅しました。何のための展示ですか、何のために人々は参集して来るのですか、について全くブリーフィングが為されていない模様で大勢が様々に只々「捌く」ことに熱中するばかりで人いきれで気分が悪くなってフロアに横になっている男性に素早く気付く赤シャツはとうとう現われませんでした。彼らを育てた親は服を着せて食事を与えただけなのでしょう。これではペットの犬猫と同じです。6.10

★新設のLNGボイラーの見学客が相次いでおります。ここ10日程で静岡、松山、青梅と続きました。松山からのお客様は世界初のアキュームレーター無しでのEPS成形対応と言うことで精細なキャンペーン用ビデオを御撮りになりました。零細企業と雖もボイラーの世界の一隅で今迄は常識の「大に小を兼ねさせる」が「小よく大を凌駕する」を実現出来たのは三浦のZボイラーに蓄積されたIT技術による台数制御のお蔭かと思います。何となくVWtsiGTを操っている気分ですが、次は「A重油 コモンレール応用燃焼」の実現でしょう。これで日本中のボイラーユーザーはボイラーマンの呪縛から解放される筈です。6.15

posted by Komco  2007.06.30



   

★桑原邦夫・・・2007.5.30

★日本フォームスチレン工業組合(FS工組)と発泡スチロール再資源化協会(JEPSRA)の年次総会が上野精養軒で開かれました。今回は当社の43年の経験の中では初めてですが、原料ビーズメーカー4社の集まる発泡スチロール工業会とFS工組とJEPSRAの三者の間にお互いを思いやる微かな気配を感じ取りました。「共働 合作」の時代の幕開けであって欲しいと思います。それに引き較べ管掌の経済産業省からの招待客さんは「頭の中は自分の給料と出世だけで満タンです」みたいな方が派遣されてきました。決して本音を語ることのない政治家の下では下僕としての官僚はただ只ひたすらに保身のみに日々を送るのは当たり前でしょう。お蔭様をもちまして我々零細事業者は経済煉獄にずっと塩漬けのままです。5.16

★この地域の山野草の一つにピンク色の可憐な「浅間風露」があります(写真)。山地では8〜10月に開花するのですが町では5〜6月に咲きます。その種子がどこからか飛来して自宅の塀沿いに実生したのですが、丁度満開というところでどなたかが根こそぎお持ち帰りになりました。その後雨模様の日が続きましたのでどこかで根付いていてくれることを希います。5.20

★JEPSRA のリサイクル推進委員会が秋葉原で開催されました。時間ギリギリまで会議室に入れなかったのは中でどこぞの中学生がEPSリサイクルの実地研修中だったからです。当の会議では相も変わらずゲリラのような悪意に満ちた喧伝の類の出没が報告されておりましたが一方では着実に正しい判断も累積しています。昨年度のEPSリサイクル実績は73.9%でした。目標の75%が視程に入ってきました。5.24

★新設のLNGボイラーがまた新しい知見をもたらしてくれました。今回も三浦工業?長野支店のFセールスエンジニアとの意見交換による瓢箪駒です。10年ほど前からボイラー室周りの冷水道配管(特に地下埋設管)が一定期間毎に鋳鉄管に穿孔する事故が続き怪訝に思っていた矢先に先週末にもまた大量の漏水があり遂にほぼ犯人が究明できました。今回はエルボの曲がりの外側に特徴的な円形の穴ということで原因はどうやら異種金属間の起電流による「電蝕」であろうと推定されました。外洋ボートでは乗員の生命に関わることなので真剣にチェックされますが、まさかこんな山奥で電蝕に出会うとは思いがけないことでした。5.28

posted by Komco  2007.05.29



   

★桑原邦夫2007.5.1

★県議選挙が終了し街中の静寂が戻ってきました。当選と落選の票差は628票でした。当選側に対する怪文書配布や無言電話による攻撃もあったやに聞きますが、2万少々の総投票の中にわざわざ投票所まで足を運びながら313票の無効(白票?)があった由で県政や県知事に対する不信が意外に根強いものと感じました。選挙を利権や金銭利得へのアプローチとして利用しようとする人間集団の駆逐は何があっても諦めるわけにはいきません。さァ来年は市長選挙です。昨夜は長崎市々長が広域暴力団員に背後より襲われ落命しました。4.18

★長崎市々長伊藤一長氏の訃報々道が今朝のTV画面を独占しましたが、キャスターがどんなに深刻ぶって暗い顔をして見せても民放は面白半分のノゾキ見のレベルから結局は抜け切れないのが印象に残りました。さてこうなると公共放送を標榜するNHKの独壇場であって欲しいのですがこれもまたどうもイマイチです。私にとっては昨夜東京からの帰り列車の中で見たテロップが単なる事実の伝達という意味で最も重い情報でした。マスコミは何かと捏ね過ぎです。サリン報道の際の信毎の捏造暴走はこんなお祭り気分からの副産物でしょう。4.18

★小諸もとうとう桜花爛漫満開です。桜前線のオッカケ集団が数年前から登場していると聞きましたが小諸へも来てくれたのでしょうか。桜の花はいつ、どこで見ても本当に好ましいもので、私はいつも赤飯を連想しながら眺めています。当地は八分咲き程で花冷えになったため花保ちも良いようです。今日は花見が二席あります。4.19

posted by Komco  2007.04.27



   

◆桑原邦夫(取締役社長)・・・2007.3.26
◆三月五日には環境省の管掌するエコアクション21のキックオフをしました。公認審査人の中から諏訪の有賀源司氏を指名し審査の事前指導を仰ぐことにしましたが、この時点で早くもISO14001とは明瞭な較差を認識することになりました。何故ならば全ての公認審査人はそのキャリアがネット上で公開されており、かなりの範囲で自由に検討し恣意的に選択することが可能だからです。ISOの勿体ぶっている割には中身の判らない方が高額の対価と引き換えに公立小学校のクラス担任のように選択の余地ゼロで当てがわれてくるのとは雲泥の差です。有賀氏を選んだ理由は第一に若さです、若さはフットワークとスピードの源泉です。第二は発泡スチロール業界に経験をお持ちと判ったからです。8時40分には当社に到着し9時には流れるような「作業」が「事務的」に始まっていました(写真)。エコアク21の枠組み自体がシステム構築よりもパフォーマンスに重心をおいているため、「この12項目を満たして下さい」で始まり、後は「情報公開」でお終い、しかも内容はズッシリと重く実用的です。詳細展開につきましては逐次お知らせする積りです。

◆七日には年一回恒例のJEPSRA(発泡スチロール再資源化協会)によるリサイクル新技術発表会が東京でありました。人間が無理矢理アタマを使って捻り出す色んなイイことはどこか牽強付会的で圧倒的に世の中を変えるということはあまり無いのが常ですが今年は少しばかり安堵させる情報もありました。それは当該発表会冒頭に(財)プラスチック処理協議会による石油化学製品のLCIデータ調査報告書等の内容の説明があり、発泡スチロール(EPS)の段ボールに対する包装資材としての優位性が消費エネルギー、二酸化炭素負荷、固形廃棄物発生量の全てにおいて大差をつけていることの証明が為されたからです。発表内容につき関心をお持ちの皆様にはその梗概を送らせて頂きますのでお申し越し下さい。発泡スチロールが世に現れて45年、JEPSRAが組織されて15年、何となくマスコミによる無責任なスケープゴートにされて久しかった我がEPS業界にも漸く反転逆襲の時宜到来と判断します。よって我々自身の更なる自覚と研鑽が要請されて然るべきでしょう。今回で5回に及ぶ技術発表もその経済効果や材料の量確保を始点とする実用化へのチェックポイントにも今後は当然言及されるべきでしょう。

◆十五日には発泡スチロール工業組合関東甲信越支部会議(FS工組)が大まかな出席率67%で開催されました。合従連衡や蹉跌もあり従前に較べると頭数が大分小振りになりましたが、「空気の泡で地球を守る」仲間の心意気は軒昂たるものでした。誰もが昨年一年間の苛酷な油脂値上げと原料ビーズ値上げを耐え抜いて今年を迎えているだけに、お互いの顔を見てホッとしたのでしょうか会議後の懇親会はなかなかの盛り上がりでした。席上、平成16年4月を始点として軽油の値上り29%、A重油の値上り79%と発表されました。回収の楽なところから収奪するというアブラ屋の体質とそれを容認し不都合なことには口を噤むという政治の体制は揺るぎないもののようです。残念なことに原料ビーズメーカーは全社出席にも関わらずその面での責任ある発言をしようと言う器量の持主は一人もいませんでした。

◆廿日、某機械メーカーのE社長により成形機の蒸気漏れ査察を受けました。結果は22台の成形機全てが80℃強しか耐熱性能がないOリングに頼って120℃にも及ぶ蒸気の処理をしていたことが判明し愕然としました。過去43年間無駄に浪費したエネルギーは試算検討すら出来ない程の膨大なものになりそうです。娑婆の風をこんなに有難いと思ったことはありません。米国のスペースシャトル打ち上げ時の爆発事故がたった2個のOリングの耐寒性能の不足が原因だったことを思い出しました。折りしも今日は東京で当業界屈指の歴史と規模を誇る某社の蹉跌が表面化しました。とても他人事ではありません。

posted by Komco  2007.03.26



   

◆桑原邦夫(取締役社長)・・・2007.2.28

◆以下は1月30日小諸浅間ロータリークラブでの卓話の原稿の一部です。多少読み難いかも知れませんが原文のまま記載します。 ◇◇◇第四章 [私の身辺から] ロータリー情報と言う切り口からは少々外れるかも知れませんが、私なりにロータリークラブと言うフィルターを通して見てもなお端倪すべからざる深さに圧倒されたと言う意味で或るお方につき私の仄聞するところをお話したいと思います。かなり前から私は地球上4600種の哺乳類の中で人類のみがどうしてこれだけ繁栄できたのだろうと不思議に思っておりましたが、これにつきましてはどうやら子がその年齢に関わらず生涯を通じて母親の他に父親をも認識すると言うことが他の哺乳類と人類の較差の大きな要因らしいと判ってきました。そして更に最近になってその延長上にもう一つの要素が見えてきました。このことについてお話しさせて下さい。私共の仕事上のお客様ですが上田の製造業の会社さんに行きますと木造で時代モノの事務所に墨痕淋漓たる額が掲げてあり、文言には「生産は愛なり」とあります。最初はその言葉の何か甘ったるい感触に気圧されついつい言い出しかねて黙って見上げていましたが、話がほぐれた折にその意味するところを伺ったところ先々代の社長さんの残された言葉で、その意味は「人間は純粋に他のヒトが喜ぶであろう姿を想定して自分の工夫とか汗水労苦を費やすことの出来る唯一の生物なのだから徒や疎かにモノツクリに取り組んではならない」と言う戒めの社訓なのだそうです。確かに例えば蟻も蜂も人も及ばぬ程に懸命に働き巣作りと子孫繁栄に励みますが全ては本能に基づく行動であり、人間が日々行う「自分の意志に基づいた」「自分で意識して取り組む」生産活動・サービス活動とは全く別のフェイズの世界と言えます。只々儲かれば良いとして期限切れで使えない材料でも黙って使ってしまったお菓子やさんとか改良しても改良しても性懲りも無く同じ不良のトラックを出荷してしまう自動車メーカーとかマスコミダネになる有名企業さんのニュースの絶えることのない毎日の中で私にとりましては一陣の涼風のようなインパクトがありロータリーに関する情報とは言えなくても四つのテストの第四番で我々が目指す「みんなのためになるか」に該当する現実例が私達の極く身近にあるということを是非皆様にお伝えしたいと思いメモしておきました。因みにその社長さんは笠原良平さんと仰るお方で岡谷ご出身で福島県の須賀川で事業を興されたと伺いました。尚、この笠原良平氏は須賀川商工会議所並びに須賀川ロータリークラブの創立にも大変なご功績があり、この箴言は「友」にも囲い欄で紹介された由です。

◆県議会議員選挙が愈々告示間近になり、小さな町が擁立予定候補者二名を巡って二分されんかの風情です。一定期間毎に訪れる集団????に人智が絡むとどうしても最終的には目先損得勘定(感情?)方程式で結論づけようと言う方向に流れるのは人類の悲しい性でしょうか。結果として当選したご本人も我々市民の納めた税金から歳費として報酬を頒けて頂いている意識を持たないで四年間の議員ライフを満喫することになります。これだけ地球上に跳梁跋扈している人類がお互いに「お蔭様」感覚を失ったときが人類凋落の始まりになると思います。否もう始まっているかも知れません。話は飛躍しますが、私は全ての高校生に必修科目として家畜屠場の見学をさせるべきと思っています。絶対に逃げようのない屠殺ラインにつながる冷たい鉄格子の中に並んで選択の余地ゼロの運命を待っている豚や牛の列を見て頭を垂れる「ヒト本心の練成」は人間が意識して避けてきた「大人の知恵」と言う恥部の一つでしょう。

◆上田西ロータリークラブで歯医者さんが興味ある卓話をされました。曰く、卑弥呼の頃は人類は51分かけて1302kcalの食事を3990回咀嚼して摂っていたが、現代は11分で2025kcalを620回の咀嚼で摂取しているのだそうです。因みに昭和10年には840kcalを1420回で22分、徳川家康の時代は1450kcalを1465回で22分だそうです。咀嚼行動に切り口を絞っての結論としては好ましいことであると言うニュアンスは伝わってきませんでしたが、どうやって調べたのだろうと言う素朴な興味を禁じ得ませんでした。それにしても明治維新により近代化された筈の日本国家が技術の粋を集めた戦艦ヤマトを作りながら一方では弥生時代の65%のカロリーしか国民に供給できなかったのでは太平洋戦争に巻き込まれざるを得なかったのも当たり前・・・と感じました。大政奉還による富国強兵・国民皆税・国民皆兵策が正しかったとするために私達はいま何をしたら良いのでしょうか。

◆厳冬期の黒部に長野県側から入り立山を経由して富山に下ると言うと聞くだけでも寒い話ですが、その途中では十字峡を胸まで浸かって渡渉したり三つの壁の初登攀に成功したりと娑婆ではとても想像すら困難なことを実際にやった方がおられます。その方の手記を読んでおりましたら途中三日ほど猛吹雪に足止めを食い雪洞に籠って耐えた際にシベリア抑留者の体験談を思い出すくだりがありました。曰く、「どのような過酷な状況にあっても朝は口を漱ぎ顔を洗うと言う手続きを省略しなかった者ほど諸般にわたる抵抗力及び免疫力で他を圧するものがあった」由で、彼も必ず3時45分に起床してお茶を沸かしそのお茶で歯を磨き勿体無いから全部を飲み下していた由です。これも鄙事多能の一面でしょうが、出来る出来ないの世界ではなくヤルかヤラナイかで決まりのようです。毎月時事解題CDを送って頂く税理士さんの封筒には「20年もたてば・したことよりも・しなかったことを・嘆くようになる(マーク・トウェィン)」とありました。もう遅い・・・と思ってはいけないのですが、さて?。

◆いつもより早い春が来てしまいました。カゼをひかないように気をつけましょう。

posted by Komco  2007.02.27



   

◆桑原邦夫(取締役社長)2007.1.31
◆安倍政権が気弱気に打ち出した教育改革もその目的とするところが私にはどうも飲み込めないなと思っているうちに、日本の学童の学習到達度が世界ランキング14位と言う新聞記事にぶつかりました。2位の韓国は直ちに理解できますが1位のフィンランドは予想外でした。3位がカナダで米国、英国、中国、印度、仏蘭西、露西亜が15位までに入っていないデータは母集団の取り方が不明ですが、日本14位と言う位置付け丈は直感的に納得できました。買って一ヶ月もたたない配送車を全損させた運転手から広告チラシの裏に鉛筆でタテ書き、しかも行は左から右へ進むと言う超珍品の「お詫び状」を貰って面食らったのが始まりですが、立派に四大を出た方でもビジネスレター第一行の名宛からもう書けない人が結構いるのは何故でしょうか。私は基礎教育の制度を変える位では何も変わらないと感じています。然れば何を攻めたら良いか、誰でも判っているけど口には出し難いの範疇です。子供の子供の子供のことを考えながら自分で解決しましょう。

◆昨年はこども受難の年、ことしは年頭から大人、特に偏って男性受難の年のようです。TVのnews showで警視庁上がりの解説タレントがウリの渋面を更に顰めて暗いニュースの連続に「こういうことはあるのが当り前」と盛り上げていましたが、そんな軽率さを子供を含めた何千万人かが視聴しているのは国家の迂闊としか思えません。教育制度改革以前の問題でしょう。

◆年始回りの習慣を無駄な旧弊と云われる方もおりますが、私には新しい知見を仕込める楽しみな行事です。今年は段ボール製函の高田社長さんと言う方にお会い出来ました。家のカタチのお菓子のケース(手提げタイプの飾り函)から始まって従来はEPS成型品で対応していた高機能パーツの世界を段ボールの打ち抜きで対応しておられる謂わば競合相手なのですが、「当社はたった一つの菓子函でもご要望があれば作って納めさせて頂いています」の言葉にはガツンとやられました。言うは易しでも行うは難しは誰よりも私達自身が良く知っています。ショウルームと言うよりは作業部屋の片隅のショー棚にあったオール段ボール製のF1レースマシンは今にも走りだしそうなド迫力でした。

◆南信のK社が元請で名古屋の同業者が資材を供給し、静岡の技術者が実際の施工をしているEPS外断熱工法住宅の建設現場を勉強させて頂きました。誰もが考えつける最もありきたりの原点に戻った工事方法でしたが、この清澄な信州の風の中で全て人工的に作られた環境と雰囲気を供給しようとする建築コンセプトの方に眼が行ってしまい少々気が散りました。建物は150ミリ厚の巌のようなコンクリートの塊の箱に全ての面に70ミリのEPS板を外側糊づけ固定しモルタルでカバーすると言う古典的なものですが外断熱効果はほぼ完璧に期待できると思いますし、また施工手間もかなり短縮されていると見ました。外部からの何かの衝突があった場合の損傷のみが多少の懸念です。

◆阪神淡路大震災の日が私の誕生日、あの日あの時間はNC機の早番で車を乗り出すために駐車場でまさに西の空を眺めていたのですが何の兆候もなく普通だったのが妙にハッキリと記憶にあります。さてとうとう68歳と言う年齢を頂きましたが年が改まってからも思いがけないお別れがもうありました。哺乳類4600種のなかで何故に人類だけがこれ程地球上で跳梁跋扈できたのかをモノ心ついて以来ずっと不思議に思ってきましたが、おととし第一解答に到達でき、昨年第二解答に辿り着きました。更にもっと先があるのかなと言うウッスラとした不安と期待と共に何が私に課せられたご用なのかを一生懸命追求する今年になります。震災の朝、大阪市から神戸市へのなかなか繋がらない必要な派遣消防車の台数を確認するための電話の会話と仄聞する「要るやろ、なんぼでも・・・」と言う九文字に人類の未来を読み取りたいと思います。我々はヒト、ホモサピエンスです。

posted by Komco  2007.01.27



   

◆ 桑原邦夫(取締役社長)2007.1.3
◆沢山の皆様のお蔭様をもちまして今年も大晦日が明ければ自然的に新年が来てしまいました。それにつけても何かいつもとは異なるものを感じます。折しも千葉県知事からの年頭デクレアにもdestination campaign の必要性が説かれておりました。各地知事受難の昨今、絶えず始点との距離を認識することが求められている歳と言うことでしょうか、とにかくあれよあれよの旧年でした。

◆当社も昨年は石油政策の不存在に翻弄され続けました。夏、8月末で〆て丁度一昨年の倍を越える油脂代の負担は半端なものではありませんでした。如何にEPSの果たすべき使命に確信があっても国家の国内産業に対する無為無策がここまで徹底すればあとはアブラ屋のやりたい放題で当たり前でしょう。

◆天然ガスボイラーの導入は当社にとっては苦渋の決断でしたが、結果的には幾つかの僥倖に恵まれることになり、11月からは新設LNGボイラーが稼動しております。「僥倖」と申しあげましたのは、一つは工業用LNG本管が会社敷地の至近距離を走っていたため意思決定に弾みがついたこと、二つは新潟⇔東京のLNG流量の最後の枠にどうやら飛び込めたらしいこと(現在ガス会社側で新規引き込み受付は見合わせている由です)、三つ目はボイラーのメーカー三浦工業社にFさんと言う優れた現場技術者がいたこと、その結果として当社はEPSモールダーとしては多分日本で(そして恐らく世界でも)稀な事例と思いますが蒸気溜としてのアキュームレーター無しで全く不足不満の無い操業をしております。因みに対抗したサムソン社のボイラーの長野県下ただ一人のサービスマンN氏からはこちらの問い合わせに対し開口一番「EPSをやるならアキュームレーター無しでは無理ですね」と軽く切り捨てられていました。アキュームレーターの金銭負担と継続維持費用は野暮なものではありません。これらは[商品ラインの厚さ+蓄積した自己開発IT技術の量+Fさんと言う個人の判断を信頼し尊重できる会社の体質]の相乗効果であると思います。尚、当初は気にしていた最終排気温度も当社の希望する百度以下が達成された模様で環境面でも安心しております。

◆昨年は楽しい記憶が沢山ありますがその筆頭は社員旅行で烏鎮に行けたことでしょう。数年かけて企画構想した甲斐あって参加した誰もがもう二度とは出来ない旅を経験した筈です。これも[現地にホテルが無い+碌なレストランが無い+ケバイお土産屋が無い⇒日本の旅行社が寄りつかない⇒日本人観光客がいない]と予測をたて作戦しましたが全くの案の定で日本人には一人も会いませんでした。日本の旅行社に弛みありです。

◆辛かったこともあります。昨年は前任の当社工場長中山忠則君を現役57歳で彼岸に送りました。今もって語り草になっている当時のカネカ社セールスO氏との記憶に残る精一杯の応酬も懐かしい過去の話題となりました。ご冥福を心より祈念致します。

◆さて例年通り今年も大晦日の22時〜新年2時まで煌々たる月光のもとで地元の神様のお手伝いをさせて頂きました。暖冬の正月にも関わらず参詣客数は減りお賽銭合計は増えたと言う結果のようです。これは一部の方々の調子が良いので統計の尻尾は景気好調と出てくるのに対し、大多数の人はそれを実感できないでいると言う現実と奇妙に符合しています。ファイトファイトです。

posted by Komco  2007.01.05



 
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  [2006年々度目標2-(1)]
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